レインドロップスの縦書きと字詰

 ところが不思議な事には、それと同時に、雲でうずまっている谷底から、一陣の風がまき起りますと、その風の中に何かいて、

「髪長彦さん。難有ありがとう。この御恩は忘れません。私は食蜃人にいじめられていた、生駒山の駒姫こまひめです。」と、やさしい声で云いました。

 しかし御姫様は、命拾いをなすった嬉しさに、この声も聞えないような御容子ごようすでしたが、やがて髪長彦の方を向いて、心配そうに仰有おっしゃいますには、

わたくしはあなたのおかげで命拾いをしましたが、妹は今時分どこでどんな目にって居りましょう。」

 髪長彦はこれを聞くと、また白犬の頭をでながら、

「嗅げ。嗅げ。御姫様の御行方を嗅ぎ出せ。」と云いました。

芥川龍之介 犬と笛より

このページでは、font-feature-settingsを使った字詰めが、縦書きで適切に表示されるかどうか、テストしたものです。

font-feature-settingsは OpenType 機能を有効にします。全てのフォントで、スタイルが変更されるわけではなくYu Gothic等の OpenType フォントを使用した場合のみ、スタイル付けが行われます。この機能は、便利ですが Raindropsテーマでの縦書きの実装で、うまく機能するかどうかテストをしています。

Raindropsテーマの縦書きでは、字詰めは行われませんでした。横書き状態では字詰めします。

Raindrops 1.497で、ie10+ edge、オペラ、firefox、chromeで文字詰めをデフォルトで有効にしました。ただし、chrome,operaについては、WEBフォントを適用していますので、ページをロードする時にちらつきがみられることがあります。詳細は、Raindropsがライブになりました – WordPress Theme Raindropsをご確認ください

CSS

.mojizume p, .mojizume{
 font-family: "Yu Gothic", "YuGothic", "Hiragino Kaku Gothic Pro", sans-serif;
 font-feature-settings: "palt";
 font-weight:500;
}

参考

CSS での OpenType 機能の構文


新着記事

コメントは受け付けていません。